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ブラックメタル()とは、ヘヴィメタルのサブジャンルの一つ。速いテンポのドラムに、金切り声のようなボーカル、音を強めに歪ませたギターでのトレモロのピッキング、宗教的で荘厳なアレンジなどを特徴とする。歌詞の内容には、サタニズム及び黒魔術への傾倒といった、反キリストを強く打ち出したものが多く含まれており、ブラックメタルバンドの中には、ペイガニズムなどを掲げるものも多い。古くからのブラックメタルのバンドやファンの中には、ブラックメタルをあくまでアンダーグラウンドの音楽だと考えている人もいる(特にサウンドプロダクションに関しては、クリアでない方がいいと考える人もいる)。 == 歴史 == === 第一世代 === 1980年代に登場し、スラッシュメタルバンドVenomが1982年に出したアルバム『BLACK METAL』がその起源だとされている。反キリストをテーマにした歌詞やヴォーカルスタイル、ステージネームを使った演出技法は後続のバンドに影響を与えた。 デンマークのマーシフル・フェイトも重要なバンドである。フロントマンであるキング・ダイアモンドのメイクはコープスペイントの素地を作ったともいわれる。 さらにその後出てきたヘルハマー(Celtic Frostの前身となるバンド)やBathoryにより、今日のブラックメタルの基本となるサウンドが作り出された。いわゆる"第一世代"と呼ばれる時期である〔。1980年代には、これらのサタニックなスラッシュメタルバンドが「ブラックメタル」と呼ばれることもあった。(また、現在でもオールドスクール・ブラックと呼ばれている。)第一世代と呼ばれるバンドには他にクリーター、デストラクション、ソドムなどのドイツのバンドや、ブルドーザー、〔〔''Death SS''. In: Jon Kristiansen: ''Metalion: The Slayer Mag Diaries''. Brooklyn, NY: Bazillion Points Books 2011, p. 474.〕などがいる。 しかし、1987年になると事態は一時沈静化する。Slayerマガジンの著者Metalionは「昨今のサタニックバンドブームはどうやら終わりを迎えたようだ」と記述している〔''Incubus''. In: Jon Kristiansen: ''Metalion: The Slayer Mag Diaries''. Brooklyn, NY: Bazillion Points Books 2011, p. 88.〕。その一方で、Incubus、モービッド・エンジェル、サバト(UK)、トーメンター、サルコファーゴ、グロテスク〔''Tiamat''. In: ''Slayer'', no. 8, 1991, p. 6.〕〔Daniel Ekeroth: ''Swedish Death Metal'' . Second edition. Brooklyn, NY: Bazillion Points 2009, p. 249, accessed on 8 October 2012.〕、Treblinka〔Daniel Ekeroth: ''Swedish Death Metal'' . Second edition. Brooklyn, NY: Bazillion Points 2009, p. 81, accessed on 24 September 2012.〕(ティアマットの前身バンド〔〔Daniel Ekeroth: ''Swedish Death Metal'' . Second edition. Brooklyn, NY: Bazillion Points 2009, p. 162f., accessed on 24 September 2012.〕)など一部のバンドがサタニックなテーマを掲げて活動を続けていた。 他に、初期のブラックメタルシーンのバンドとしては日本のサバト〔Ronald Ziegler: ''Merchandise whorery'' , accessed on 23 June 2013.〕、コロンビアのParabellum、イスラエルのサレム、イタリアのMortuary Drapeなどがいる〔Götz Kühnemund: ''Mortuary Drape''. ''Tolling 13 Knell (DLP)'' . In: ''Rock Hard'', no. 174, accessed on 14 June 2013.〕。1990年に結成された日本のSighはノルウェーのシーンのメンバーと定期的に連絡を取っていた。彼らの1stアルバムは "ブラックメタル界におけるカルト・クラシック"になったともいわれる〔''Biography'' , accessed on 23 June 2013.〕。 ノルウェーのシーンが勃興する前の年にはRoot、Master's Hammer、Von、ロッティング・クライスト、サマエル、ブラスフェミーらが重要な作品をリリースしている。特にMaster's Hammerのデビュー作RitualはダークスローンのFenrizをして「このアルバムこそが最初のノルウェイジャン・ブラックメタルだ。もっとも、彼らの出身はチェコなんだけどね〔Fenriz: ''Darkthrone Biography and Video Clips'' . 21 November 2009, accessed on 24 September 2012.〕。」と言わしめた。ブラスフェミーのデビュー作Fallen Angel of Doomは後にウォー・ブラックメタルと呼ばれるスタイルへとつながることになる。 1990年、1991年には北欧のバンドが上記のバンドに影響を受け活動を始める。スウェーデンではマーダック、ディセクション、Nifelheim、アブラプタムが、フィンランドではデスメタルやグラインドコアの要素を取り入れたベヘリット、アーチゴート、インペイルド・ナザリーン〔Wolf-Rüdiger Mühlmann: ''Impaled Nazarene''. ''Tol Cormpt Norz Norz Norz''. In: ''Rock Hard'', no. 307, December 2012, p. 77.〕といったバンドが現れた。特にフィンランドシーンの音楽性は後のウォー・ブラックメタルに大きな影響を与えた〔Robert Müller: ''Wollt Ihr den ewigen Krieg?''. ''Der tote Winkel''. In: ''Metal Hammer'', November 2011.〕〔Wolf-Rüdiger Mühlmann: ''SARCOFAGO''. ''I.N.R.I.'' In: ''Rock Hard'', Nr. 304, September 2012, p. 73.〕。 デスメタル全盛のアメリカではDemoncy、Profanatica、アブスーが誕生している。1990年にライプツィヒで行われたメイヘムのライブは東ドイツのシーンに絶大な影響を与えたと言われ〔Wolf-Rüdiger Mühlmann: ''Die Könige vom Westwall''. ''Die legendären Protagonisten von damals im exklusiven Interview''. In: ''Rock Hard'', no. 269, October 2009, p. 92.〕 、一部ではジャーマンブラックメタルの幕開けだとまで評されている〔Wolf-Rüdiger Mühlmann: ''Deutschland, deine Schwarzmetall-Bands''. In: ''Rock Hard'', no. 269, October 2009, p. 89.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブラックメタル」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Black metal 」があります。 スポンサード リンク
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